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テイルズ オブ バーサス ID+ゲーム名 ガルド キャラクター全員出現 全キャラGP99999 全キャラGP999999 ユーリ&ファラ最大TP TP回復MAX ID+ゲーム名 _S ULJS-00209 _G TALES_OF_VS ガルド _C0 GULD MAX _L 0x212492A8 0x3B9AC9FF キャラクター全員出現 _C0 CHARA ALL _L 0x2124972C 0xFFFFFFFF _L 0x21249730 0xFFFFFFFF 全キャラGP99999 _C0 ALL CHARA GP99999 _L 0x4124997C 0x0023014F _L 0x0001869F 0x00000000 全キャラGP999999 _C0 ALL CHARA GP999999 _L 0x4124997C 0x0023014F _L 0x000F423F 0x00000000 本来の限界値は99999 それ以上だと不具合の可能性あり ユーリ&ファラ最大TP TP回復MAX _C0 Farah TP MAX _L 0x111FB400 0x000003E7 _L 0x111FB402 0x000003E7 _C0 yuri TP MAX _L 0x111FB280 0x000003E7 _L 0x111FB282 0x000003E7
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テイルズ オブ ファンタジア 4コマKINGS(全2巻) +目次 概要 コメント 関連リンク関連項目 被リンクページ 概要 商品名 テイルズ オブ ファンタジア 4コマKINGS 分類 漫画/アンソロジー 発売日 2003年10月25日(vol.1)2004年2月25日(vol.2) 販売/出版 一迅社 著者 価格 629円(税抜) 商品画像 コメント 関連リンク 関連項目 被リンクページ 関連商品:ファンタジア ▲
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テイルズ オブ デスティニー パーフェクトガイド +目次 概要 コメント 関連リンク関連項目 被リンクページ 概要 商品名 テイルズ オブ デスティニー パーフェクトガイド 分類 攻略本 発売日 2007年3月9日 販売/出版 エンターブレイン 編集 ファミ通書籍編集部 価格 1800円(税別) 商品画像 コメント PS2版デスティニーのファミ通の攻略本。 関連リンク 関連項目 被リンクページ 関連商品:デスティニー ▲
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【タイトル】テイルズ オブ デスティニー 【作者/出版・制作会社/ハード】ナムコ 【登場人外】ソーディアン(剣) 【あらすじ】約1000年前、彗星の衝突による滅亡の危機に瀕した人類は、地上軍と天上軍の二つの勢力に分かれ、「天地戦争」と呼ばれる敵対関係を続けていた。天上軍は常に優勢であったが、地上軍は「ソーディアン」という、持ち主の人格が反映された「意志を持つ剣」を生み出した。その精神同調によって生み出される強力な力により、地上軍は見事逆転勝利を果たす。世界に光と平和が訪れたのであった。 時を経て、主人公・スタンは兵士となるために故郷を飛び出し密航を行う。そこに運悪く魔物が襲来する。密航がばれて武器を取り上げられてしまったスタンは、武器探しに奔走する。そして、天地戦争のキーアイテムである「ソーディアン・ディムロス」に出会った。新しいソーディアン・マスターとなったスタンは、1000年前の遺物に関する騒乱に巻き込まれてしまうのであった。 テイルズオブシリーズにしては珍しいSFメインの作品。 6振りのソーディアンの内、5振りがパーティの仲間になる。 それぞれにパートナーが存在し、彼らのやり取りが面白い。 PS版がオリジナルだが、後にPS2でリメイク。グラフィックと戦闘システムが強化。 ただしシナリオに変更があり、ソーディアンの人格にも変更点が見られる。 また、スキット(キャラ同士の雑談システム)では、ソーディアンに宿った人格の元の姿が表示されるため、人外として扱えない人もいるかもしれない。 グラと戦闘に目をつぶれる人は両方プレイした方が良いかも。 ※舞台設定を踏襲した続編「テイルズ オブ デスティニー2」に、人外要素は無いので注意。
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テイルズ オブ デスティニー 運命をつぐもの(上・下巻) +目次 概要 コメント 関連リンク関連項目 被リンクページ 概要 商品名 テイルズ オブ デスティニー 運命をつぐもの 分類 小説 発売日 1998年4月(上巻)1998年5月(下巻) 販売/出版 アスキー 著者 矢島さら イラスト いのまたむつみ 価格 商品画像 コメント 関連リンク 関連項目 被リンクページ キャラクター:ハロルド・ベルセリオス キャラクター:マリアン・フュステル 関連商品:デスティニー ▲
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テイルズ オブ レジェンディア 【ているず おぶ れじぇんでぃあ】 ジャンル ロールプレイングゲーム(シリーズ固有ジャンル名 絆が伝説を紡ぎだすRPG) 対応機種 プレイステーション2 メディア DVD-ROM 1枚 発売元 ナムコ 開発元 ナムコ(チーム・メルフェス) 発売日 2005年8月25日 定価 7,140円 プレイ人数 1人 レーティング CERO 全年齢対象 廉価版 PlayStation 2 the Best 2006年6月8日/2,800円 判定 良作 テイルズ オブ シリーズ関連作品リンク 概要 評価点 批判されがちな点 問題点 総評 余談 シリーズでの扱われ方 概要 テイルズ オブ シリーズの1作。略称は『TOL』『レジェンディア』。 キャラクターデザインに従来のシリーズを担当していたいのまたむつみ氏や藤島康介氏に代わり、アニメーターでもある中澤一登氏を起用。開発はナムコ・テイルズスタジオではなく自社開発(鉄拳シリーズやソウルシリーズのスタッフから編成されたプロジェクトチーム「チーム・メルフェス」が担当)で、音楽も椎名豪作曲・新日本フィルハーモニー交響楽団演奏と、これまでとは毛色の違う作品。 評価点 ストーリー ストーリーは「メインシナリオ」と「キャラクタークエスト」の2つに分けられる。 メインシナリオの前半では主人公セネルとその妹シャーリィが1つの島かとも思えるほどの巨大な船「遺跡船」にやってきたところから始まり、「メルネス」という伝説の存在とされるシャーリィをめぐって物語が展開する。後半ではセネル達「陸の民」とシャーリィ達「水の民」の対立が描かれる。ここまでのストーリーは「よくある普通のRPG」と評価されるが、本番はこの後に始まるキャラクタークエストであり、こちらに感動したという人が多い。 メインシナリオがセネルとシャーリィを中心に描いていたのに対し、キャラクタークエストではその他のパーティキャラクター6人に焦点が当てられ、「なぜ彼らが遺跡船にやってきたのか」が描かれる。いずれも本作のキーワードである「絆」を描いており、愛する者への想い、別れ、真の絆とは何かなどが声優の演技、壮大なBGM、美麗な3Dグラフィック、アニメーションという様々な演出によって彩られ、ストーリーの盛り上がりを一層強くしている。 作中におけるコメディ描写の多さや、登場人物たちが歌って踊るミュージカルのようなシーンなど、独特の雰囲気も醸し出している。 キャラクター 本作の「スキット」(キャラ同士の雑談などが見られる機能)は「フリースキット」「イベントスキット」の2つに分けられている。今までのスキットに当たるのは「フリースキット」の方だが、これがシリーズの中でもかなり少ないためにキャラの内面や意外な一面などを見ることができず、メインシナリオでもあまりキャラについては描かれない。しかし本作ではその役割をキャラクタークエストに集約させており、キャラクタークエストに入るとそれまで明かされなかったそのキャラについての過去などが描かれ、メインシナリオでの行動などの伏線がこちらで解き明かされる。これにより深くキャラの心情を知ることができ、魅力的に思えるようになっている。 これまでのシリーズにはあまり見られなかった「同時に同じセリフを言う」という演出が本作では多く行われている。物語当初にも出てくるため「なぜ会ったばかりなのにそんなに仲がいいのか」と思うこともあるが、後半になるにつれてその連帯感はむしろ普通のものだと思えるようになっていき、ストーリーの進行によって強くなっていくパーティキャラクターの絆を感じることができる。 戦闘 3Dグラフィックであるものの、バトルシステムは従来の2D戦闘で行われる。 『テイルズ オブ デスティニー2』『テイルズ オブ リバース』と、特殊な仕様の戦闘が多かったシリーズだが、本作では『テイルズ オブ エターニア』を少し改良したシンプルなシステムに戻っており、新システムも分かり易い物が多い為、それらの戦闘を難しいと感じていた者やシリーズ未経験者にも簡単にプレイ出来るよう配慮されている。 本作では敵のHPが常に敵の上に表示されるようになった。これによっていちいち敵のステータスを確認するという面倒な作業が軽減されている。敵の後ろに回り込める「パッシングスルー」という新アクションも搭載され、これらは後の一部の作品にも受け継がれている。 敵が大技を出す時はHPアイコンが変化し、味方がボイスでも注意喚起してくれる。 本作独自のシステム「クライマックスモード」は、戦闘での様々な行動によって貯まるゲージを消費し、一定時間相手の動きを止めるというもの。この状態で発動できる「クライマックスコンボ」というものもあり、これによって敵1体に大きなダメージを与えることが出来る。ボスにも有効であり、味方の状態異常が回復する効果もあるため、ピンチから一発逆転を狙うこともできる。 主人公・セネルが使用できる「投げ技」。これは通常は攻撃が通らないダウン中の敵に高いダメージを与えるというシステム。投げた敵がほかの敵にあたるとその敵もダウンするため、並みいる敵を次々に投げ飛ばしていくという爽快感が味わえる。 アーツ(従来の「技」)系のキャラが使用できる「我流奥義」。覚えた技の使用回数を50回にすると手に入る「極意」を組合わせることで使用できるようになる技で、特定の種族の敵に大ダメージを与えることができる。またセネルは投げ技、クロエはカウンター技と、キャラクターごとにどのような技か異なっているのも特徴である。 シリーズで初めてモーションキャプチャーが導入され、これによってキャラの人間らしい動作が多くなっている。また、敵モンスターもよく見ると面白い動きをしていることがあり、この無駄とも言える作り込みを評価する声も多い。 BGM 先述したように本作のBGMは椎名豪が担当しており、一部のBGMは新日本フィルハーモニー交響楽団が演奏している。前作までは桜庭統・田村信二によるロックを基調とした激しい曲が多いが、本作ではオーケストラを使用、落ち着きのある曲や華やかな曲、架空言語を用いたシリーズ初のボーカルコーラス曲、高い評価を得た挿入歌など、それまでのイメージを覆している。特にボーカル曲である「鳥は鳴き、僕は歌う」は高評価を得ている。また、1つの旋律を複数の曲に使用するという手法をとっている。 このBGMは非常に高く評価され、海外ではオーケストラで演奏されている他、日本でも2009年の「PRESS START」(日本のゲームミュージックの祭典)にて、『マリオ』などの有名シリーズや、音楽面で高い評価を得た『ペルソナ4』などが並ぶ中、本作のBGMが選ばれている。また、本作のサウンドトラックは多くの曲が未収録だったため、後に発売されたドラマCDには一部の未収録曲(ブックレットによると、ユーザーからの要望が高かった曲)が収録されている。 のちの『テイルズ オブ バーサス』製作の際に、本作を担当した椎名豪氏が既存のテイルズシリーズのBGMのリメイクverを手掛けたことでもその能力が窺えるであろう。 サウンドトラックではほとんどの曲が生オーケストラに変わっており、 良い意味 でゲームの音楽とは思えない出来栄えになっている。 グラフィック グラフィックは2D風の3DCGであり、ポリゴンの質は同じく3D作品の『テイルズ オブ シンフォニア』より鮮やかになっている。その温かみや色使いなど、上記のBGMも相まって、幻想的な雰囲気を表現するのに一役買っている。また、『シンフォニア』では3Dでの再現が難しいとされていたために見送られたマント(*1)を本作では再現できており、技術力の向上がうかがえる。 ただし、前述通りあくまで「2D表現を踏襲した3Dグラフィック」。3D空間を使ったカメラアングルの変化等がないため、イベント等の演出・臨場感等においては『シンフォニア』と比較すると劣る。 これをカバーするためか、今回は重要なイベントシーンでは「スキット」と同じ2Dアニメの立ち絵による会話を挿入し、各キャラクターの細かい表情や感情の機微を表現している。 フィールドのキャラモデルは『シンフォニア』と比べると頭身が一回り低く、また顔の表情等は固定ではあるが、会話時の身振り手振りに加えて「首をかしげる」「地団太を踏む」「他キャラの頭を叩く・抱きつく」など、よく動く。 ドット絵という制約上、『デスティニー2』『リバース』等と比べるとイベントでのキャラ表現が3DCGで豊かになったと言える。 酷評されることが多い術エフェクトも、派手さはないものの細部まで作りこまれており、シャーリィの術は花びらが舞うなど、独特の演出がなされている。 批判されがちな点 概要に書いたように本作は今までのシリーズと多くの部分が異なっている。キャラクターデザイン・作曲者の変更など、歴代作品をプレイしてきたユーザーにはそれがとっつきづらさと映り、批判をされやすい。特にキャラクターデザインの変更においては、キャラクター情報が公開された後のユーザーの評判はかなり賛否両論に分かれてしまった。ただしこれらの点はテイルズ オブ シリーズにおいて絶対的に定められていた要素ではなく、要はプレイヤーの好みの問題である。普遍的に「問題である」と認められる、いわゆるクソゲー要素とは違うので注意。ただ、後述の戦闘システムに関しては擁護のしようがない。 戦闘システム 戦闘システムは良く言えばシンプル、悪く言えば単純に退化、劣化。 また、従来の必殺技であった秘奥義がなかったり、シリーズ伝統の術が首を傾げるような性能になっていたり…と、作品全体のゲーム性を損なうほどではないが、「テイルズ オブ シリーズとしてそれはどうよ」という声は上がっている。 更に、主人公であるセネルに関しては、下手に特技を使っても敵の当たり判定のせいで全く当たらない事がかなり多く、「それよりも通常攻撃を連発していた方が余程強い」という意見もあり、その為にひたすらに通常攻撃を連発する戦いが多くなりがちで、その時のボイスである「ふっはっくらえ!」(*2)は多くのプレイヤーの脳裏にこびり付く事になってしまった。 それ故に「セネルの秘奥義は『ふっはっくらえ!』だろ?」と言われてしまう事も。 余談になるが、そんな有様のため、『テイルズ オブ ザ ワールド レディアントマイソロジー』に登場した際の攻撃ボイスが「ふっはっせい!」になってしまっていた事を、「バンナムは解ってない」と惜しむ声もそれなりにあったとか無かったとか…。 没ボイスに秘奥義らしきものは存在しており、後に設定段階では存在していたことが明らかとなった。『レディアント マイソロジー3』ではこれらの没秘奥義が実装されることとなった。 また、技のエフェクトはかなり地味。グラフィック自体はPS2相応なのだが、演出面ではファミコンレベルのクオリティである。 特に、シリーズ通してファンにはおなじみの上級魔術『インディグネイション』が、本作では下級呪文と見紛うくらいに地味なため、ファンからも「あれは『ライトニング』(*3)だ」と言われてしまっている。 クライマックスコンボの演出も、適当に味方全員が画面上に並んで一発ずつ殴るだけ…とやっつけ感すら漂う地味具合。もちろん派手ならいいというものでもないが、それでもやはり適度という物はある。 寄り道・やり込み要素は少なめ あくまで「テイルズ オブ シリーズとしては」という話だが、本作がシナリオ重視と言われる所以でもある。 登場モンスターの種類が基本的にコンパチで構成されている関係からか、シリーズおなじみのモンスター図鑑が存在しない。 もっとも、同年にリリースされていた『アビス』でもモンスター図鑑が未実装であった。その後にリリースされた『テンペスト』では逆にコレクター図鑑が実装されておらず、『リメイク版デスティニー』でようやくモンスター・コレクター両実装され伝統通りに戻った。 問題点 戦闘システムの詰めの甘さ 魔法専門キャラ(本作ではブレス系と呼称)がウィル・ノーマ・グリューネ・シャーリィと4人もいるのに、それぞれの(戦闘要員としての)個性化もなされていない。使える魔法はどれも似たり寄ったりであり、運用に差は出ない。 ウィルは敵味方の防御力の増減、味方一人のHPと状態異常の回復、ノーマは敵味方の攻撃力の増減、味方全体のHPと戦闘不能の回復と、最低限の個性化がなされてはいる程度。 また、後半に加入するグリューネとシャーリィ、両者とも使える魔法は11種だが、これは序盤に加入するウィルとノーマ(23種、21種)の半分。グリューネは属性が偏りすぎていて柔軟性に乏しく、シャーリィは先の二者の使い回し魔法ばかり。更に悪いことに、ウィルとノーマは全属性の攻撃魔法と回復・補助魔法を使えてしまうのである。 一応、シャーリィに関しては彼女が使う爪術は全て古代呪文という扱いであり、威力が非常に高く、一部のエフェクトが異なるという特徴がある。しかしTPの消耗もべらぼうに高い為、半ばTP消費を軽減する装飾品が必要になっている。 敵が全体的に硬い。 ガードを多用してくる敵は特に厄介。敵のガードは一定の打撃を当てれば崩せるのだが、かなり固く、崩した後でもまたガードしてくるのでダメージが異常に通りにくい。そのため全体的に戦闘のテンポが悪く苦痛になることも。 また敵の呪文の詠唱を阻止するのも2、3発殴ったぐらいでは止められなくなっているので、従来より敵の詠唱妨害が困難に。 対策としてハメが横行。と言うか本作ではハメ対策が特に無いので、やたら多い体力をハメで削る作業になりがち。 面倒な性能を持つ敵も多い。 こちらの抵抗も無視して無理矢理突進してくる敵や、こちらが攻撃しても好き勝手動き回る敵、拘束時間のやたら長い攻撃を放ってくる敵、こちらの攻撃が届き難い、飛行する敵等々。 特に飛行系の敵は微妙に高い位置を飛んでいるため、こちらの対空攻撃・ジャンプ攻撃のリーチの乏しさ・使い勝手の悪さも手伝って、一度逃がしてしまうとかなり止めづらい。リーチの短いジェイなどで特に顕著。 これらの敵は種類も決して少なくなく、しかも後半になるとそれらが複数でパーティを組んで出現するようになるため、終盤ともなるとむしろまともなパーティのほうが少なくなってくる。 操作性の不便さ 必殺技がよく暴発する。これは先行入力の猶予が非常に長く、また一度入力したコマンドはキャンセルできないために起こってしまう現象。少しの連打で無駄に必殺技を連発してしまいがちになる。 特に特技→奥義と連繋する際には無意識で連打してしまうものなので、従来のプレイヤーも慣れるのに苦労することに。 必殺技以外にもジャンプ(↑)やパッシングスルー(↓)が暴発しやすい。↑+○で対空技が出したいのにジャンプしたり、↓+○で下段攻撃をしようと思ったらあらぬ方向に走っていってしまったりともどかしい。 振り返り等の小回りも利きにくいためそれで位置が入れ替わるとかなりめんどくさい。 と言うか振り返りに限らず移動関連は全体的に操作性が悪い。変な場所でつっかえる事もしょっちゅうあるため、非常にイライラさせられる。 その割に、敵の攻撃を食らった際にいちいち自動で振り向いたりするため、振り返り操作を挟まなくてはならない状況はかなり多く、相当テンポが悪い。 接触判定も妙に甘く、ちょっとした事ですぐ相手をすり抜けたり、位置が入れ替わったりする。突進技で突っ込んでもすり抜けてしまって全く当たらない事もしばしばある。 味方AIが馬鹿。特に後衛キャラは敵との距離に余裕があるにも拘らず後ろに回りこんで反対側に逃げようとしたり、逆に目の前に敵がいるのに詠唱しようとしたりなどでかなりイライラさせられる。 状態異常の魔法陣に自分から突っ込んだり、警戒マーカーが出ているにも拘らず防御を解いたりと防御も甘い。 回復に対する反応も甘く、体力が低い味方が居るにも拘らずウロウロ走り回ったり、攻撃魔法の詠唱を始めた挙句、倒れた後でやっと回復(もちろん無効)なんてこともある始末。体力の低い味方1人に対して複数人で回復にかかり、別の体力の低い味方が死亡する事も多い。 PS版『デスティニー』から戦闘中のマルチプレイが当たり前にできていたシリーズだったのだが、なぜか本作ではマルチプレイが廃止。これは単純に劣化なためマルチプレイ派のユーザーに批判された。 クライマックスモードは爪術発動時の暗転中も容赦無くゲージが減っていく。そのため暗転効果のある技(中級以上の魔法等)の多い魔法使い系のメンバーとはいまいち噛み合っていない。 敵HPが表示されるようになった…のはいいのだが、警戒マーカーの出現位置が被っているため見づらい。HP表示の上に「!」マークが丁度重なるため、6時方向と12時方向付近のHPバーはほぼ見えない。 本作のブレス系の術は、レベルアップで魔導書を入手し、スカルプチャと言う魔物が種族ごとに持っているドロップアイテムを集めることで使用可能になる 必要なスカルプチャの種類と数は術ごとに決められているのだが、倒した時にドロップするかは完全に運であるため、場合によっては魔導書があるのに術が使えない状態がしばらく続いてしまう。 それ自体は時間を掛ければ解決できるので些細な問題なのだが(*4)、唯一の例外はグリューネのゴッドプレスという術で、この術は第2部のボス限定の種族のスカルプチャを結構な数要求してくる。 幸いドロップ数はそれなりに多く戦う機会もそれなりにあるのだが、全て倒すとその周では再戦できないため、運悪く1周目で数が揃わなかった場合には2周目の第2部にならないと使用出来ない、という状況にもなり得る。(*5) 「格闘ゲームの経験のあるスタッフによる新しい要素を!」と編成された製作チームだったのに、売りにしていた肝心の格闘システムはシリーズファンからは低評価という悲しい現実。 だが、今作で本格的に搭載された投げ技システムの仕様は、格ゲー経験のあるメルフェスが作ったからこそというのも否めない。 フィールドマップの問題 街やダンジョンから出た際や戦闘終了後に画面が表示されたまま数秒間操作を受け付けない硬直時間が必ずある(*6)。 エンカウント率が高めなこともあり、戦闘終了→硬直→動き出す→エンカウント→戦闘終了→硬直…というループに陥りやすくテンポが非常に悪い。 なぜこういう仕様なのか、ロードの体感時間を短くさせる為という説もあるが不明。 一応補足しておくが、先頭終了後に硬直があるのはフィールドマップ上だけであり、ダンジョンでの戦闘後は不自然な硬直はない。 使いまわしについて 敵キャラは雑魚・ボス共に色違いの敵が非常に多く、ボスキャラとして出た魔物はごく一部の例外を除き、その後雑魚キャラとして何度も出てくると見て差し支えない。 第1部で廻ったダンジョンを第2部で再度探索させられる。2部において新規で廻る場所はあまりない。(*7) 上にある通り戦闘で出てくる相手も使いまわしが多いので、同じダンジョン同じ敵とそろうとマンネリ化を招きやすい。 イベント毎のパーティの解散・再集合の処理 このゲームではイベント等で特定キャラがパーティを離れたり合流するたびに「○○と別れた!」「○○が仲間に入った!」といったシステムメッセージが表示されるのだが、特に終盤のキャラクタークエストでは「イベントを終えて町に戻る→パーティ一時解散→再集合」の流れがたびたび発生する(*8)。このたびに、上記のメッセージが表示され、ややテンポが悪い。 特に合流する際は「(キャラ名)が仲間に入った!」のメッセージが出入りした全員分、つまり最大で7回も表示され、その回数だけボタンを押す必要がある。またキャラクターの出入りがあった際は戦闘参加メンバーがリセットされ、操作キャラも主人公であるセネルに毎回戻ってしまうため、それらを変更していた際は再度設定しなおす必要がある。そこまで大きな手間ではないものの、それなりの頻度で起きるため、少々面倒くさい。 ヒロイン・シャーリィについて 何かと描写を端折っているような部分が多く、展開に説明が不足がち。 + 具体的な指摘(ネタバレ含) シャーリィは主人公セネルの義妹であり、セネルに恋心を抱いているが、セネルの好意は自分ではなく姉のステラに向けられているために身を引いている。という設定。 そして本編中、紛争に巻き込まれた結果ステラは死亡。その後色々あって告白するのだが、姉の死亡から告白までの時間経過が分かりにくい形で描写されているため、「姉が死んだ直後に告白した」と解釈してしまうユーザーが多数発生する事態に。 また、その後メルネスに覚醒しセネル達の敵となった際に、セネルとシャーリィ姉妹間の個人的な隠し事を陸の民と水の民全体の問題に置き換えて世界を滅ぼそうとするなど、精神的に不安定な描かれ方をしている。 これらの展開もあって、「姉の死後にセネルに告白して玉砕したからって世界を滅ぼそうとした酷い女」と受け取ってしまうプレイヤーも多く、シャーリィに対し「酢飯」(*9)という蔑称がつけられた事もあった。 一応、時間経過の問題については、よく見ると相応に時間が経過してはいる事は分かる。(ただしその期間を長いと思うか短いと思うかはプレイヤー次第。) また、それ以前に迫害を受けていたり、常に追われる身であったことなどから精神をすり減らしていたり、近しい人間が種族感のゴタゴタに巻き込まれて相次いで殺されるなど、シャーリィにも精神の安定を失って致し方ない事情はある。 また、キャラクタークエストにおいてもシャーリィの微妙さが指摘される。 シャーリィはパーティキャラだが、ストーリーの都合上、パーティに編入するのはキャラクタークエストになってからである。キャラクタークエストではシャーリィの友情めいた発言が多いのだが、あまり一緒にいる事が無かったシャーリィがそのような事を言っても台詞の一つ一つが浮いてしまっている。 シャーリィはメインストーリー以後は水の民の外交官として働いているので、それらを通じて成長したのではないか等と推測できる要素もある。 本作のシナリオ担当は2人おり、この2人がそれぞれメインシナリオとキャラクタークエストを担当し、この2人の意思疎通ができなかったためにこのような事態になってしまったと推測されているが、この2人がどちらを担当したのか、2人とも両方にかかわったのにこうなってしまったのかは明かされておらず、真偽は不明。スタッフの事情はどうあれ、上記のようにメインシナリオでは不安定さ・弱さを見せていた彼女が、キャラクタークエストではそこから成長する過程も描写されないままいきなり「悩む仲間を諭して癒す聖女的ヒロイン」というお決まりの位置付けになってしまったことには違和感がぬぐえない。 総評 キャラクターデザインとBGMの変更、初代頃のレベル(エフェクト等に限って言えばSFC版の『テイルズ オブ ファンタジア』以上に地味なのもある始末)に戻ってしまった戦闘システムはシリーズのファンに衝撃を与え、「いつもと違う」という理由で過剰に叩かれてしまうことも多く、現在でもクソゲー、あるいは良作扱いと評価は割れている。 しかし、その魅力的なキャラクター、シナリオに魅せられた人間は確かに多いのも事実。 戦闘システムを始めとした数々の没設定や、遺跡船ではなく大陸を旅する幻の「エクストラシーズン」(第三部)の存在から、戦闘システムのみを改良したリメイクを望む声は頻繁にされている。 後にシリーズのプロデューサー・吉積信(本作にはかかわっていない)が語ったところによると、本作は『エターニア』のスタッフが『エターニア』のすぐ後にメルフェスを結成、開発を始めたらしく、ところどころに初期作の作風を残しているのはそのためとされる。 本作を一言で表すならば、「戦闘とシャーリィだけが問題のテイルズ」と言える。シャーリィはともかく(他のテイルズ オブ シリーズにも問題のあるキャラは多い)、テイルズ オブ シリーズにおける戦闘システムの単純化は致命的であり、また調整ミスも目立つため、この部分が大きく本作の評価を下げてしまっているのも事実ではある。 あるいは戦闘(と使い回し)の問題さえなければ良作だった惜しいゲーム、と言う評価もある。 余談 不運にも今作の1ヶ月前には藤島氏がキャラクターイラストを担当したテイルズスタジオ製作の『テイルズ オブ ジ アビス』が発表されており、いわゆる正統派のテイルズという見方をされた『アビス』の方に注目が集まってしまった。そのため今作はかなり影の薄い作品として扱われる事になってしまった。この事はファンの間で「夏の惨劇」と言われている。 かつて『ソード オブ レジェンディア』という本作と似た名前のWii用ゲームソフトが発表されていた。こちらは後に発売中止となっている。 シリーズでの扱われ方 結論から言うと結構ネタ系で扱われることが多い。 『レディアント マイソロジー』…セネルのみ参戦。セネルはベースとなる格闘家の性能が凄く高いため強キャラに。けど秘奥義無し。 『レディアント マイソロジー2』…セネルとクロエが参戦。参加してはいるもののセネルは主人公なのに秘奥義が使えず、装甲も弱いというトホホな始末(ベースとなる格闘家の大幅弱体化のため)。通常攻撃が一番強いのは原作準拠と突っ込まれている。なお、一般的に最近のテイルズ オブ シリーズにおいては実装されなかった技のかけ声のデータが残される場合が多く、今作でも例外ではない(サウンドテストで視聴可能)。そのデータの中に秘奥義と思しき技(のかけ声)がある。…使えよ。なぜか髪型がパーマにされてしまっている。『1』では原作通りストレートだったのに…。クロエは良くも悪くも普通の性能である。 『テイルズ オブ バーサス』…セネルのみ参戦。『レジェンディア』発売から4年経ちやっと秘奥義が使えるように(この時点ですでに公式のスキットでネタになっている)。名称は「万物神追撃」で、原作での最強の投げ技。肝心の性能は、というと、投げ技のため敵一人にしか効かないのだが、どれだけHPや物理防御を上げたセッティングにしていても対象を即撃破、あるいは瀕死かという尖りすぎの怪性能(注 『バーサス』ではある程度ステータスをプレイヤーが調整できる)。ストーリーでの扱いは酷い面が多すぎると突っ込まれている。詳しくは該当項目にて。 『レディアント マイソロジー3』…マイソロ2のセネルとクロエに加え、シャーリィ、ウィル、ノーマ、ジェイ、ミミー、ホタテ三兄弟が参戦、パーティキャラに没となった秘奥義追加など、本作でようやく他シリーズと対等となった。だが、セネルの秘奥義はターゲットとしている敵が秘奥義発動直後に倒されると攻撃が空振り、そのままフリーズするというバグが発覚。フリーズ率は100%を誇り、解決策は未だ無し。「(PSPごと)沈め!」といわれることも。尚、本編で批判されやすいシャーリィだが、こちらでは(それなりに)いい方向に改善されている。 『テイルズ オブ ザ ヒーローズ ツインブレイヴ』…セネルとクロエの他に本作の敵キャラであるシュヴァルツが参戦。技は少なめだがシュヴァルツも使用可能。 本作のとある名場面にて発したセネルの台詞が、本作発売と同時期に放送されていた某アニメの台詞と一致しており、さらに発言者の担当声優まで同じであったことがしばしばネタにされたりする。収録や開発時期の関係上、一方のスタッフがもう一方のパロディ目的で組み込んだとは考えられないため、偶然の一致と思われる(当時の反応はこちらの掲示板などを参照)。 しかも、双方ともシスコン疑惑がかかっている面でも同じ。 その他、ネタ要素はこちら(テイルズオブ用語辞典ネタページ)でフォローされているのでヒマな人は見てみるとよい。
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テイルズ オブ デスティニー ルーティのルール +目次 概要 コメント 関連リンク関連項目 被リンクページ 概要 商品名 テイルズ オブ デスティニー ルーティのルール 分類 小説 発売日 1998年3月 販売/出版 メディアワークス 著者 祭紀りゅーじ イラスト 利光あきら 価格 550円(税別) 商品画像 コメント 関連リンク 関連項目 被リンクページ 関連商品:デスティニー ▲
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テイルズ オブ バーサス ID+ゲーム名 ガルド キャラクター全員出現 全キャラGP99999 全キャラGP999999 ユーリ&ファラ最大TP TP回復MAX ID+ゲーム名 _S ULJS-00209 _G TALES_OF_VS ガルド _C0 GULD MAX _L 0x212492A8 0x3B9AC9FF キャラクター全員出現 _C0 CHARA ALL _L 0x2124972C 0xFFFFFFFF _L 0x21249730 0xFFFFFFFF 全キャラGP99999 _C0 ALL CHARA GP99999 _L 0x4124997C 0x0023014F _L 0x0001869F 0x00000000 全キャラGP999999 _C0 ALL CHARA GP999999 _L 0x4124997C 0x0023014F _L 0x000F423F 0x00000000 本来の限界値は99999 それ以上だと不具合の可能性あり ユーリ&ファラ最大TP TP回復MAX _C0 Farah TP MAX _L 0x111FB400 0x000003E7 _L 0x111FB402 0x000003E7 _C0 yuri TP MAX _L 0x111FB280 0x000003E7 _L 0x111FB282 0x000003E7
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テイルズ オブ エクシリア 【ているず おぶ えくしりあ】 ジャンル ロールプレイングゲーム(シリーズ内ジャンル名 揺るぎなき信念のRPG) 対応機種 プレイステーション3 メディア BD-ROM 1枚 発売元 バンダイナムコゲームス 開発元 ナムコ・テイルズスタジオ 発売日 2011年9月8日 定価 8,379円 プレイ人数 1人(戦闘のみ1~4人) レーティング CERO B(12歳以上対象) コンテンツアイコン セクシャル、暴力、犯罪、言葉・その他 通信機能 PlayStation Network対応(ダウンロードコンテンツ配信) 判定 なし ポイント 全体的にボリューム不足伝統要素の一斉削除ミラの信念を貫き通す戦闘システムは良好(バランス面は除く)描写不足が目立つストーリーとキャラクター設定 テイルズ オブ シリーズ関連作品リンク 概要 戦闘システム 新システム 評価点 問題点 キャラクター関連 総評 余談 概要 テイルズ オブシリーズ15周年記念作品。シリーズ初のPS3オリジナルタイトル。定番の絵師である藤島康介氏といのまたむつみ氏の同時起用、そしてオープニングテーマには日本を代表する歌姫・浜崎あゆみを起用するなど、これまでの作品を遥かに凌駕するセールスポイントをウリとしていた。 アニメーションはこれまでシリーズを担当してきたプロダクションIGではなく、OVA版『テイルズ オブ シンフォニア』を製作したユーフォーテーブルが担当。 略称はTOX。エクシリアとは数え切れないほどの大数や無数を示す Zillion をもじった Xillion からの造語で “XILLIA” と名づけられ、【未知】の意と【交わり】を表す “X”を意味している。 また、Xにはダブル主人公、および前述の両絵師採用との意味合いも兼ねている。 戦闘システム シリーズの目玉といえる新戦闘システムは「DR-LMB(ダブルレイド・リニアモーションバトル)」 参加パーティとバディを組み、二人一組で戦闘を行う。もちろん従来のように単独で戦うこともできるが、仲間と協力し合うこの連携アクションは独自のもので、うまく敵をハメられた場合の爽快感は高い。この状態をリンクモードという。 『グレイセス』で好評だったアラウンドステップはないが、スキルを付ければ「ムーヴィングアサルト」という攻撃をしつつ素早く回避をするという類似したものが使える。また、ジュードとミラ(条件を満たせば)は敵の背後に瞬時に回り込む「集中回避」が使える。 AC(アサルトカウンタ) 術技使用で消費する「TP(テクニカルポイント)」に加えて新たに採用されたパワーソース。ポイントが続く限り攻撃行動を延々と続けられるシステム。PS2版『デスティニー』や『グレイセス』の「CC(チェインキャパ)」のようなものだが、あらゆる行動で数ポイント消費されるCCとは違い、攻撃行動で1ポイント消費するのみで、可能連携数をそのまま表示化したものといえる。その代わりTPとの兼ね合いで、技をいきなり連打する、ということはできない。 特性 戦闘キャラが固有で保持しているスキルのこと。スキルといっても使用するのにコストは必要ない。 サポート リンクモードで行えるキャラ固有のスキル。こちらもコスト等はなく、特性とサポートで支援攻撃分け隔てなく行動が選択できる。 共鳴術技(リンクアーツ) リンクモードにて二人で発揮する技。オーバーリミッツゲージを一定量溜めると発動できる。ただし、組み合わせのスキルが必要なため、事前でのスキルセットに気を配る必要がある。 他作品から引き継がれたシステム 『ヴェスペリア』に登場した、セットできる術技を8から16に増やすアイテム「アーツボール」や『グレイセス』のワンタッチキャラ変更(ただしグレイセスのものとは若干操作が異なる)などが引き継がれた。 新要素として戦闘メンバーと控えメンバーを戦闘中に入れ替えができるようになった(戦闘不能キャラは不可)。 回復役やメイン術士でメンバー枠が固定されがちな問題点が解消された。 それに伴い戦闘後のリザルトでパーティーメンバーが全員登場するものが登場するようになった。 新システム マップアクション 全てのマップで3Dカメラが採用され、右スティックで自由に視点変更が行える。「登る」「飛び降りる」「しゃがむ」といったアクションが追加され、従来作品では行けないような場所への移動が可能になった。 ショップビルド 今回は素材を納品することでショップレベルを上げ、武具を購入する。このレベルは全国の街で共通なため、街ごとに違う武具が売っている、というRPGの定番を覆す設計となっている。 リリアルオーブ 選択式の成長システム。レベルアップで得られるGPを消費することにより、ステータスアップや術技、スキルを習得する。 チャットシステム ロングチャット(これまでのスキット)、ショートチャット、ファイティングチャットが実装。 ショートチャットは、移動中にキャラが喋るシステム。1つのチャットで喋れる限度はほとんどが2言に限定されており、喋るキャラも2人だけとなっていて、会話が続きそうな雰囲気の中でもそれ以上会話が続かないようになっている。 ファイティングチャットは、戦闘中にキャラが喋る際に左上にセル画が表示されるというもの。ボス戦ではキャラ同士の掛け合いがあったりする。地味ではあるものの、戦闘の邪魔になるほど大きくないので、あってもなくても困らない存在といえる。 評価点 キャラグラフィックがこれまでよりも遥かに高い頭身となり、原画デザインに劣らぬ再現を実現している。画風の違う両氏のキャラも統一されアニメ含め違和感が少ない。 また、ラ・シュガルのイル・ファンを始めとした街の幻想的な背景なども非常に見ていて美麗である。 ユーフォーテーブルが手がけたアニメーションのクオリティは非常に高い(*1)。アニメパート監督を担当した外崎春雄は(*2)シリーズのファンであるとのことで過去にもアニメーターとして幾つか関わっており、今回は監督としてかなりこだわってしまったらしい。 快適性の高さはシリーズでも随一。 チュートリアルが豊富で、親切な設計。インターフェースも『ヴェスペリア』『グレイセス』で完成されたものを元にさらなる改良が行われている。 ロード時間が短く、快適にプレイできる。 どこでもクイックセーブが可能で、ロードを行なってもデータは消えない。 会話のできるNPCは頭上に表示されるアイコンによって話しかけたかどうか、ストーリーの進行などで会話内容が変わった場合の判別ができるようになっている。従来作品とは異なり、NPC全員と会話ができるわけではないが、全体的に街や施設が賑やかとなり、雰囲気作りに一役買っている。 常に左上にマップが表示され、より詳細なロケーションマップも閲覧可能。今までのように実際に歩いて埋めていく必要はなく、高低差のある場所も表示される高さを設定することで分かりやすくなっている。開けた宝箱や探索ポイントも記録され、NPCや敵シンボルも表示されると至れり尽くせり。 ストーリー序盤からワールドマップで瞬間移動が出来るようになった。移動場所もいくつか選択できるようになり、ダンジョン内部でも移動が可能になった。 台詞の自動送りを無効にしている場合、チャットで○ボタンで少しずつ送れる機能が搭載された。 魔装具(*3)の攻撃力が武器説明画面で確認可能。リンクしていると撃破数が双方カウントされるため、操作が苦手なキャラの強化が楽になった。 使用すると敵の詳細なステータスが確認できるアイテム「スペクタクルズ」が廃止され、敵のステータスが無条件で確認できる。ターゲットのHPゲージも表示される。 ボス戦に限り全滅してもその戦闘からリトライできるようになった。 ビジュアルアイテム 今作でもコスチュームチェンジあり。衣装と髪型をそれぞれ選ぶことができるようになった。ただし、アタッチメントの数の多さに反して、本編中に手に入るものが少ないため、不満の声もある(後述)。 キャラクターごとの称号が廃止されたため、装備画面で選ぶ形に変更されている。コーディネートは5つまで登録が可能。 アタッチメント 『ヴェスペリア』にもあった、キャラクターのグラフィックに小物を付けられるシステム。3つまで装備ができ、色や付ける位置の多彩さから、カスタマイズが楽しいものとなっている。 バトル上の演出 ネタバレになるので詳細は割愛するが、マクスウェル戦とラストバトルの熱い演出はありがちではあるものの、前後のシナリオと相まって評価が高い。 問題点 ボリュームの少なさ これまでのマザーシップタイトル(本編作品)と呼ばれていた作品群では当たり前だった要素が尽く削除されている。以下は一例。 クリア後の要素 引継ぎ要素はあるものの、肝心の隠しダンジョンは以前のマップの継ぎ接ぎという仕様。ヴェスペリアの追憶の迷い路に似たような構成だが、敵を全滅させなくても次のマップに行ける上にストーリー中に登場したボスとの再戦も無い(と、いうよりもボスは最下層にいる隠しボスのみ)、 その隠しボスが色々と手抜き。計6体倒すことになるのだが、全て同じ姿を使いまわしたものとなっている。攻撃方法こそバリエーション豊かだが他のボスにはあるオーバーリミッツの短い演出もなく専用技や秘奥義すらない。そのくせ回復術などでいたずらに戦闘時間を引き延ばしてくるため、戦っていて楽しくないとの評判である。 引継ぎ要素 称号獲得に伴ってGRADEが増えていくという仕様上、上限がある。全体的に必要なGRADEも多く、クリアボーナスもないので、上限まで貯めてもグレードショップの全ての有利な項目を購入することができず取捨選択が必要。また、経験値半分・HP減少といったやり込み用の不利な項目もなくなった。 上限は10000だが、ここまでためてもやっと周回プレイ時にサクサク進める引継ぎができる程度しか買えない。しかもこれまでの作品ではお馴染みだった術技・スキル引き継ぎがない。2周目以降で最初から全ての術技を使いたい場合はレベル引き継ぎをしてリリアルオーブを成長させるしかないのだが、全引継ぎには5000と上限の半分ものGRADEを要求される。 一方でかなりのバランスブレイカーである「魔装具引き継ぎ」は500と安く、項目ごとのバランスも悪い。 今までは「取れる人・取りたい人がとればいい」と言えた玄人向け・廃人向けの称号も、引継ぎに絡んでくる(しかもこういったものに限ってポイントが高い)ので無視できなくなってしまった。 さすがに不評が多かったのか、『イノセンスR』や『ハーツR』では従来の戦闘評価式に戻り、上限自体はあるものの、上限まで貯めればほとんどの項目を購入できるようになった。 「調理システム」の廃止 今作では、料理屋で完成品を購入してアイテム画面で使用すると一定戦闘回数効果が出るというものになっている。ショップレベルを上げるだけで新しい料理が入荷していくので、レシピ集めの面白さはなくなった。さらに同じ料理は1つのサイズにつき(*4)1つまでしか持てない。歴代シリーズ(一部を除いて)ではキャラクターの料理の得手不得手はキャラを立たせる要素でもあった。 ただし、「材料を集めても失敗して無駄になってしまう」という、特に序盤ではかなり痛かった問題は解消された。 飛行船の削除 基本的にマップから場所に移動できるシステムがあったせいかもしれないが、前作『グレイセス』では座標指定による探索ができたのに対し、本作ではそれもできない。 伝統地点の削除 謎の生き物・ねこにん(または●●にん系)が暮らす「ねこにんの里」、シリーズやナムコ作品の要素を詰め込んだ島「ナム孤島」等がない。それにより、BGMやムービーの閲覧が不可能に(ロングチャットのみ、メニューから閲覧が可能)。 水着イベント DLCで水着コスチュームは手に入るが、それに準ずるイベントもない。また温泉イベントもないので「スケベ大魔王」を受け継ぐキャラが不在。ただし、元々「スケベ大魔王」は一部作品しか登場しないものである。 サブイベント 殆どはボイス付きで、数自体はそれなりに揃ってはいるが、強力な装備品や衣装が手に入るイベントは少なく、報酬のないメインシナリオの補足のようなイベントと単なるおつかいが多い。 異世界「エレンピオス」周辺 ワールドマップの広さがリーゼ・マクシアよりも広大なのに対し、街がたったの 1つ しかなく、リーゼ・マクシアに比べると訪れるポイントが少ない。 これらに対しスタッフは攻略本で「オマケ要素よりクオリティを重視した」と発言した。内容が面白いものであったなら納得できる発言だが、以下のような様相を呈しているので呆れられた。 新システムの問題点 ショップビルド 街を巡る必要がなくなった反面、RPGの伝統をなくしたせいか、RPGらしさが失われたという意見がある。また、素材の存在意義(*5)を疑問視する反応も見受けられる。 リリアルオーブ 自由に能力を上げられると謳っているものの、上限LVまで上げれば全て埋まるため、結局行き着くところは同じ。 他の能力も上げないと成長しないのでどのキャラも最終的には平均的なステータスになりがち。またGPを振り分けた際やオーブが成長した際のエフェクトが妙に長く、テンポが悪い。 そのためかLV上限も99と低く(*6)、オーブ自体も2枚目までしかない。 いちいち選択が面倒だという人のために、一応自動選択もあるが、やはり「面倒だ」という意見もある。反面、低GPクリア等の縛りプレイには珍重されている。 ショートチャット、ファイティングチャット ショートチャットではシナリオに絡んだチャットも流れるが、その重要チャットに被って汎用チャットが流れてしまうことがある。他にも移動することで他のチャットに上書きされてしまったり、マップの切り替えや戦闘で音声が途切れてしまうということもある。 例 「○○の事態が「腹が減ったな、食事にしよう。」~」…色々と台無しである。 汎用チャットの内容が「戦闘に出せ」や「腹減った」というものしかなく、またそういった発言がかなりの頻度(*7)で起こるため、鬱陶しいという意見もある。 特に戦闘絡みは今作のキャラクターも色々な意味で尖っているため、好き嫌いが大きく割れることもあり、「嫌いなので戦闘にも出したくない」というようなキャラクターがいる場合や特定のキャラの育成をしていて控えのキャラクターを固定している場合はそういったキャラクターが何度も「戦闘に出せ」と言ってくるため、イライラするという意見もある。ファイティングチャットでもショートチャット同様「戦闘に出せ」という内容がある。 闘技場関連 せっかくの戦闘システムを活かすペアバトルがなく、シングルバトルのみ。 また、これまで多くの作品にあった歴代キャラの乱入もない。 サブイベントでも名前すら一切登場しない。というより歴代要素自体がほとんどない。一応過去作品のパロディがわずかにあったりジャケット裏が歴代作品紹介だったりDLCで歴代キャラのコスチュームはあるものの、テイルズ オブ グレイセス エフと比べると圧倒的に見劣りがする。 ステージ端から落ちると強制失格となるシステムが採用された。 敵はステージ端に現れてのろのろと進んでくる。中央で待機するのはかなりテンポが悪く、かと言ってステージ端まで迎えに行くのはミスが許されない戦いになってしまう。 また、ただでさえ前衛キャラより難易度の高い後衛キャラの位置取りが大変になった。 戦闘システムにいくつか問題点がある シリーズお馴染みの秘奥義があり、OVL状態で奥義を発動する必要があるが、OVL状態になるには必ず共鳴術技を使用しなければならない。そのため単独で秘奥義を出すことができない。一方、敵は単独でOVLを自由に使用してくるので不公平。 肝心の味方の秘奥義はヴェスペリア以上に威力が低く、ほとんど魅せ技としてでしか役割を成していない(*8)。 参考までに難易度ノーマルにおいてジュードの秘奥義で7000程度、ミラの秘奥義で3000程度のダメージしか与えられない。この頃になるとボスキャラのHPが10万を超えるので、使うだけ無駄である。 『ヴェスペリア』や『グレイセス』と比べ処理落ちが目立つようになった(マクスウェルの秘奥義でかなり顕著)。 前衛同士でないとリンクがうまく機能しない。 前衛操作時にリンクするとどんなキャラでも物理攻撃主体の動きになり、後衛操作時にリンクするとパートナーが棒立ちでいる時間が明らかに長くなるため。 上述のOVLの仕様も含めて、後衛操作時の障害があまりにも大きい。目玉システムでこの有様ではキャラ制限の域に達しているとも言えるだろう。 マルチプレイだとリンクができない 厳密に言えば2人プレイでバトルすると、プレイヤーが操作しているキャラクター同士とリンクすることができない。当然ながらサポート能力も発動できないため、状況に応じてリンクする相手を変えて戦うことができない。 システムを活かせていないバランスの悪い難易度 上記のPS3で出たシリーズ作品よりもAIが悪化している(*9)。 ボス戦では開幕直後OVL→秘奥義という理不尽なパターンもある上に、今作の鋼体は壊しても一定時間経つと「!」のマークと共にコンボ中でも勝手に復活する仕様であるため、たった数ヒット投げるだけでコンボを抜けられるなど調整不足な面が多い。 このため完成度の高いシステムが十分に生かされていない。今作では協力戦闘や「アサルトカウンタ」など、全体的にコンボを重視したシステムになっているため自動鋼体などで殆どコンボが繋がらないボス戦は一撃が大きい技を連発してちまちま敵のHPを削るだけの大味な戦闘に感じることも多い。このため長くコンボを続けられる雑魚戦の方が楽しいという声が大きい。 なお、この鋼体の仕様についてはスタッフインタビューでも触れられ「最近のテイルズではバランスを崩壊させるようなハメや無限コンボをなくすことを目標のひとつとしており、今回の鋼体の仕様はそれらを根本的になくすための苦肉の策だった」(意訳)とコメントしている。 主人公ミラの魔技の一つである「ライトニング」の性能が異常。設定ミスではないかとも言われている。 バニッシュボルトやサンダーブレードという上級術の詠唱中に途中終了させると発動する技で、一発辺りの威力はそれなりだが何故か多段ヒットするため該当の上級術よりも数倍近く大きい合計ダメージを叩き出してしまう。 単純な火力面以外でも、ガードブレイク付き、複数属性付きで隙も小さいと優秀であるため他の技の存在意義が完全に消滅してしまっている。空中コンボ用として魅力的な技は今作にも多数あるのだが、コンボを考えるのが馬鹿らしくなるほど強い。 クリア後に解禁される最高難易度「アンノウン」の仕様が劣悪。単純にステータスが倍になるだけであり、今作のデフレ気味なダメージ値も相まって攻撃力以上に異常な敵の固さに悩まされることになる(隠しボスで顕著)。 マップ グレイセス同様、街と街は一本道やダンジョン等で区切られているが、道にあたる部分が全て間道となっており、同じ地形をコピペしたものばかり。また切り立った崖にある横穴に入らないとレアアイテムが手に入らないため、新しい間道に来たら「崖を登る」「横穴に入る」という行動を一貫して行う。 ダウンロードコンテンツ / DLC キャラクターのコスチュームのほとんどがDLCで購入しなければ手に入らない。度々批判されている要素だが本作でも行われ、ゲーム本編で入手できるコスチュームは非常に少ない。全て購入すれば13000円以上と高くつく(2011年12月現在)。 数が少ないと言われる前作『グレイセス』ですら本編中で全員最低1着は入手できたが、今作では本編中でコスチューム入手の機会がないキャラがいる。 さらに、DLCでしかコスチュームの無いキャラはDLCを一つでも落とさなければアイテム記録に通常衣装が載らないという致命的な欠陥も存在する。 この問題自体は無料でDLできる通常衣装の色違い「カラバリ」というものを導入すれば解決する。しかし、オフラインユーザーはどうしようもない。 ただし、一部を除いて価格は300円に戻っている。大抵は衣装・髪型・アタッチメントのセットになっており、中には戦闘曲や台詞が変わるものもある。また、前述通り無料でDLできる衣装も用意されている。 全体的に使い回しが多い。 海停(港)においてそれが顕著に現れており、どこも共通の構造である。異世界でも同様である。他にも前述の隠しダンジョンや街を区切る間道・街道など。 モンスターも、「オタオタ」「プチプリ」「チュンチュン」など『ヴェスペリア』からのモンスターの使い回しが多い。フィールド上に徘徊している「ヴェヴィンドアイ」「グラッディクロー」というモンスターは、『ヴェスペリア』のギガントモンスターでそれぞれ「メドゥーサバタフライ」「グリーンメニス」の完全使い回しである。 BGM 評価が低く、耳に残る音楽が少ない。無音、もしくは環境音しかない場所・シーンも多く存在する。サウンドトラックも近年の据置作品にしては珍しく3枚組となっている。 通常戦闘曲についてはジュード編、ミラ編にそれぞれ用意されており、こちらはまずまずの評価だが、固有キャラの専用戦闘曲が少なく、殆どのボス戦では汎用BGMが使われ、盛り上がりに欠ける。 ダンジョンのBGMも使い回しが多い。全部で8曲しかなく、携帯機作品の『イノセンス』や『ハーツ』よりも少ない。 この点については、作曲を担当した桜庭統氏の環境の劣悪さ(*10)が原因とも言われている。 また、これまで桜庭氏とともにシリーズに参加してきた青山響(田村信二)氏が参加していないことに対する不満もある。 連打を要求する場所が存在する。かなりの連打量なので、コントローラのボタンを傷めつける。 一応連射機能ありのコントローラーを使えば割と簡単に連打がクリアできる。 しかし、単に連打するだけの作業で、要所要所で発生するためテンポと指の負担が悪い。 ストーリーの意味不明さ 主人公によってイベントなどが異なるのだが、どちらの主人公でプレイしても多かれ少なかれ意味不明な描写が存在し、特に1周目でミラを選んだ場合描写不足な点が多い。「選んだ主人公によりストーリーを違った面から見られる」というゲームは『スターオーシャン セカンドストーリー』や『ペルソナ3 ポータブル』などがあり「どちらも見ることでより深く物語を楽しめる」のに対し、本作は片方だけではもう一片が歯抜けしているため「どちらも見てようやく物語の流れが理解出来る」というものとなっている。 「どちらを選んでも問題ない」と事前告知されていたが、ジュード側が本筋に乗る形で描かれ、その裏で行動するミラという構成であるためミラを選んだ場合は確実に置いてきぼりをくらう。だからと言ってジュードを選べば分かるという訳でもなく、シナリオの中心人物はミラであるため非常に困りもの。 更にどちらの主人公を選んでもよくわからない描写・展開が多数存在するが、その一部は設定資料集で明かされるというありさま。 「キャラクターがシナリオに振りまわされている」といった指摘も多い。下記のように描写が不足している所為で非難されているキャラが少なくない。 また、どちらのシナリオも共通して専門用語が数多く登場するがそれに対してのフォローがシナリオ中にほとんどないため、序盤から置いてけぼりを食らう可能性が高い。ある人物の体質が明らかになった場面で、持っている武器の正体について問われるチャットがあるが、そこでは「〇〇ではない」と回答するだけで結局その正体が何なのか言わないまま終わるように、説明不足な点も多い。 シナリオの流れ自体もこれまでのシリーズ作品に比べてシリアスであり、陰鬱な描写が多く登場するために不快感を感じる人も。 どちらのシナリオも大半は共通のため、もう一方の主人公でプレイした際の新鮮さも薄い。『リバース』のように本編中で主人公の切り替わるザッピング方式にすればストーリー進行が分かりやすく、ボリュームも増やせたのではないかという指摘もある。 ちなみにシナリオ担当は『テイルズ オブ バーサス』の「リオン カイル編」「スタン編」「ダオス編」を担当した木賀大介氏。 特に指摘されるのは終盤に当たる「第四章」で、怒涛の急展開にプレイヤーの多くが困惑した。 一部ファンから「第三章まではテイルズにしては完璧なストーリー」との評価もある。 第四章の冒頭では主人公たちの取り巻く環境が大きく変化し、あるキャラが暴走し始めたことが語られるのだが、その状況に至るまでの説明や描写がほとんどされない。お陰でプレイヤーはのっけから盛大に置いてけぼりを食らうことに。 ◯◯という人物と遭遇しないように慎重に行動しようと仲間内で相談したはずが、次の町で主人公が何の説明もなく突然「◯◯に会いたい」と発言し、そのまま本当に◯◯へ会いに行く事になる等あきらかにおかしい物も。諸事情で一部シナリオをカットした跡ではないかと推測されている。 ミラ編をやっていた時の描写不明な点はこの章が一番目立つようになる。ジュード編のアルヴィンのイベント、とあるキャラ3名との戦い、ラスボス達の関わりといったイベントがことごとくカットされているので、前述の急展開なイベントが起きたことさえ分からずに話が進む羽目になる(*11)。 主人公達の主張・行動方針が、第四章の中盤(*12)から大きく変わる(それまでと正反対になる)のも批判される部分である。このような展開は、今までのシリーズ作品でもあったが、それらは中盤で行なわれてきた。その主人公側の主張も「○○すればこうなるはず」と根拠のない理想論的で、しかもその理想論を結果的に押し付ける形になる有様。主張のぶつかり合いがテーマとの事だが、敵側の主張には根拠もある上に筋も通っているためどう見ても釣り合わない。その結果「敵側が正論すぎて主人公側が悪役に見える」といった困惑の声が上がってしまった。 作中世界で起こっている問題の解決手段も「次に訪れた先で、既に作られている」という有様。しかもその意見もろくに言わずに「もう同じ道を歩めない」と勝手に決めつけて話し合うより戦う道を選んでいる。 そのため、敵側に解決手段をきちんと説明していれば戦わずに済んだのでは? という声もある。テイルズには過去に石頭と称されるほど信念を曲げない敵がいたが、 今作のボスは騎士道精神に溢れ、話が通じないわけではなく、悪事も働いていないうえに主人公達と戦う道を避けることも考えている 。それを退けて戦いの道を選んだのは他ならぬ主人公側である。 今作で回収しきれなかった伏線も数多く、ラストは急な展開で「打ち切り」と揶揄された。 キャラクター関連 + クリックで展開。 ジュード ジュード自体は常識人であり、特別性格に問題があるわけではないが、基本的にミラにご執心であることが槍玉に挙げられる。(*13)そのせいもあってか、後半のあるイベントではレイアの手ほどきに対し 夕飯を運んだレイアの手料理をいきなりぶっきらぼうにぶちまける など(*14)辛辣な態度を取った。(*15) 特に槍玉にあげられるのが、カン・バルクの王の「民の幸せとは何か?」という問いに言葉を詰まらせ、代わりにミラが答えた後に「そう、僕もそう思う」と答えた点である。 シナリオの後半までそのあまりの主体性の無さから、シナリオがほぼ共通なことも手伝ってダブル主人公としての意味をほとんど成していない(*16)。 細かい点では、「戦いは好きじゃない」と主張する割には戦いで問題を解決することに抵抗を感じず、矛盾を孕んでいるところか。先に挙げたラスボスに対し説明もなく同じ道を歩めないと決めつけているので、むしろ戦いで解決させようとしている。 また、これはどうしようもない問題だが、担当声優である代永翼氏の演技がどうしても「オカマ」っぽく聞こえるプレイヤーが多数存在し、声の時点で嫌悪を覚えるプレイヤーも存在する(*17)。 まあ公式から「乙女系男子」と言われてたりするため、そういう演技をするように言われているのかもしれない。 一応上記の点を除けば基本的に弄られキャラな歳相応の男子である。また、ただ単に未熟なだけではないことは彼の凛々しい顔立ちからもわかるだろう。 ミラ 世間知らずで強気なお姉さんキャラ。精霊という特異な存在のため、人間とは価値観が大きく異なっている。故に、プレイ当初は自分勝手で他人の意見を聞かない、自己中心的に見えてしまうところが散見される。後半になれば改善されていくのだが… 以上の問題は前々作『ヴェスペリア』のユーリに相当する部分が多く、「またこの手の主人公か…」と呆れるプレイヤーは数多く存在している。ただ上記の点を除けばゲームジャンルに違わぬ「何があっても己の信念を貫き通すキャラクター」なので、その部分は評価されている。 その癖人間界の者に対する好奇心が旺盛で、天然ボケをかますこともあるためゲーム中での持ち上げがなければ非常に魅力的なキャラクターと言える。 アルヴィン とにかく裏切る。息を吸うように嘘もつきまくる。 にもかかわらず、すぐパーティに戻ってくる。 パーティ内でも 「また裏切るんだろ?」 と疑われるほど(*18)。 裏切り行為については一応の諸事情があるので割愛するが、それとは別に以下の問題を引き起こしている。 ジュードの項で触れた、あるイベント後、ジュードとアルヴィンの特に理由のない戦いが始まる。(*19) この展開にプレイヤーは置いてけぼりを食らい、あろうことか、味方(*20)に手傷を負わすという、歴代パーティキャラでも中々やれない行為をしでかしている。 これほどの行動を起こしておきながら、結局最後までパーティインする神経の図太さにプレイヤーは更に呆気に取られた。 彼自身も「もう居場所がないからしがみつくしかない」とそこらへんは自負しているらしいが、それに賛同できたプレイヤーは果たして何名いることやら。 一応この度重なる裏切りには彼なりの理由があるのだが設定としてあるだけで本編ではほとんど語られない。理由さえ分かれば「仕方ない」と納得できた人ももっと増えただろうに・・・ アルヴィンが味方に手傷を負わせるイベントはジュード編でしか見れないが、アルヴィンの心情をより細かく描写しているイベントがミラ編でしか見れないことも、彼の心情を分かりにくくしている要因の1つであると言える。ここでも本作のダブル主人公制度が足を引っ張っている。 ただし、彼のサポート能力は使い勝手がいい(*21)ため、イベントや性格はともかくとして、戦闘では非常に重宝するキャラである。 余談だが、担当声優である杉田智和氏は「アルヴィンは屑です。でもそこもまた魅力的なので、かれの屑っぷりをどう受け止めるかが重要だと思います」と公言している。 そして、「ぼっち」という意味で「アルヴィン」を使われたり名前とかけて「アル憫」と呼ばれたりしてるので結構公式やファンからも弄られている辺り割と愛されてるのかもしれない。 エリーゼ 12歳にして両親を失い、人身売買され、人体実験をされているというかなり後ろくらい過去を持つ少女。それ故他人との関りが苦手だったり捻くれている場面がある。 上記の過去故に性格面に関してはフォローできそうだが、常に一緒に居るティポと言う喋るぬいぐるみの存在がプレイヤーのヘイトを買っている。 ティポは「本人の気持ちを 極端に強調して代弁する ぬいぐるみ」であるのだが、劇中ではエリーゼの本音を喋っているくらいしか説明がされていないせいで、彼女が腹黒いキャラクターであるという認識を持たれやすくなってしまっている。 後述するレイアとのやり取りが彼女の好感度を下げる要因の1つになっている。ティポは良く言えば元気だが、悪く言えばウザったい喋りなので、人によっては気になるところでもある。 レイア 彼女自身は非のある行動をしていないのだが、扱いがとにかく悪く、描写に不自然な要素がある。 ドジな面こそあるが、それまで周りの足手まといになる描写が無いのにも拘らずエリーゼに「いつもみんなの足を引っ張ってるくせに」と言われる(*22)。 カン・バルクの城で足手まといになりかけるイベントはあるが、前述の発言をされた後のイベントである。これ以降も特に足手まといになるようなシーンは一切無い(*23)のに、自分が足手まといになりかけていることを自負していたりと、矛盾しているか描写不足な面が目立つ。ある意味では本作で一番シナリオに振り回されたキャラと言える。 イバル ミラの従者で、ミラの傍に居るジュードに対抗意識を燃やすライバルキャラなのだが、 これと言って評価できるような行動を何1つとして行っていない 。 敵の作戦にまんまと乗せられたり、村を護るという任務を与えられていたのに、己のプライドを優先して職務放棄したがために最悪の結果を招くなど、評価に値しない行動を次々としでかす。性質の悪いことにこれらの行動に対し反省をする描写も一切なく、最後の最後までこれと言った見せ場も無く退場する。 プレイヤーからの心証を損なわせる行動ばかり繰り返すので、いわゆる「愛すべきバカ」的なネタキャラとして親しまれるような要素もない。 ただ上記の問題点はシナリオの描写によるところが大きいため、そういった面からもシナリオが非難されている。 メインキャラクター自体はきっちり評価されており、現にジュード、ミラ、アルヴィンの三人は人気投票トップ10以内に入っており、彼ら以外も30位以内にランクインしている。 総評 前評判の高さに対し、所々に見られる作り込みの甘さや全体的なボリューム不足、好みの分かれる主人公が原因で、旧来のファンからの評価は散々。ファンからは「納期がもっと長ければ良くなったかもしれないのに」「早くリメイク作を出して改善してほしい」といった意見が多い。 しかし前述通りシステムは快適で親切な設計なため、シリーズをプレイしたことがない新参プレイヤーには向いているといえる。 余談 2011年のPS3アワードではユーザーズチョイス賞を受賞した。 最終的には67万本の売上であるが売り上げが多すぎたのとボリュームの無さからか、価格は早い内から落ち込み、現在では前作『グレイセス エフ』、PS3版『ヴェスペリア』の価格の半分以下になっている。また売上本数に対して出荷本数は77万本と、差し引き10万本もの在庫が存在する。 販促第一弾のPVで、マクスウェルがあの『テイルズ オブ ファンタジア』の名言「この世に悪が~」の文言を発したことにより、本作との関連が期待されたが、別に何もなかった。 但し、本作の世界観や中盤までの敵の目的、一部のキャラクターの台詞などに『ファンタジア』を始め歴代作品のオマージュと見受けられる物がある。 加えて、『ファンタジア なりきりダンジョンX』のイベントの中に「(『ファンタジア』の精霊の)マクスウェルが『ファンタジア』の世界とは異なる環境の世界を作り、そこで生命の可能性を実験するため、その世界の監視者となる存在を作ることとし、その存在の性別を女性と、名を“水落”(*24)と決めた」という内容のイベントがあったが、これもただのファンサービスだったようだ。 『テイルズ オブ ザ ヒーローズ ツインブレイヴ』にジュードとミラが参戦した。 本作のダブル主人公の一人「ミラ」はシリーズ初の女性主人公と言われているが、これ以前に携帯電話用アプリ『テイルズ オブ ブレイカー』には女性主人公が登場していた。 同じく携帯電話用アプリの『テイルズ オブ コモンズ』には、先に“アルヴィン”という名前が使われていた。 ミラ役の沢城みゆき氏とアルヴィン役の杉田智和氏は、同シリーズではこれ以前に『イノセンス』に出演している。 他にもローエン役の麦人氏を始め、今までシリーズに出演した声優の再起用が過去作に比べて多い。 本作でイフリートの声を担当しているのはこれまでの作品でイフリートを担当した稲田徹氏ではなく『グレイセス』でバリーを担当した中村大樹氏が担当されている。 開発元のテイルズスタジオは2012年1月1日にバンダイナムコゲームスへ吸収されたため、本作はテイルズスタジオの最終作となった。 発売前に韓国の雑誌からネタバレが流出し騒動となった。 『テイルズ オブ フェスティバル 2012』にて、本作の1年後のエレンピオスを舞台とした続編『テイルズ オブ エクシリア 2』が発表された。
https://w.atwiki.jp/nintendo20120222/pages/24.html
Virtual Console ゲームギア ソニック&テイルズ2 機種 3DS Virtual Console メーカー セガ 発売予定日 2012.3 中旬予定 価格(税込) 公式サイト